お金の管理は大切です。
せっかく稼げる力が身についても、お金の管理がおろそかだとお金は流れていってしまうのです。
売り上げるには、お金をいただく受け皿が必要ですよね。
- 保管する(口座)
- 購入される(決済)
- 受け取る(入金)
- 納税する(支払う)
この記事では、お金の管理方法をお話しします。
Contents(目次)
銀行口座・決済・入金・納税に便利な金融機関
ここでは海外起業(特にヨーロッパ起業)についてを書きます。
他地域は私も経験がないのですが、海外起業全般に共通する考え方かとおもいますので、参考になる部分は取り入れられてみてください。
保管する(銀行口座)
海外現地・銀行口座
お住まいの国・地域の銀行口座です。
個人事業主登録の必要事項でもあり、納税のための銀行口座でもありますが、お客様からの直接ご入金(振り込みなど)を同じ口座で受け取っても差し支えないのなら、新たに口座を分けなくてもいいでしょう。
もしも、納税用(支払い)と売上用(入金)と口座番号を分けたい場合は、同じ銀行で複数口座を開設か、別の銀行口座を新たに開設するのでも。
お好みにあわせて、払いやすい・受け取りやすい口座状態を整えるのがポイントです。
口座数、銀行数は(言ってしまえば)どうでもいい笑。
あなたが管理しやすい口座数と銀行を、あなたが選べるのです。
ちなみにわたしは特殊な事情があり、納税用と売上用とで分けざるを得ない状況だったため、分けて運用しています。
現地銀行とインターネットバンク
わたしは両方、ハイブリッドで活用しています。
この件については別記事でご紹介しますね!内容が濃くて長くなってしまうので・・!
驚愕だった銀行凍結ストーリーも、、、あわせてお伝えします。
購入される(決済方法)
これが少しややこしいのです。
決済方法自体はテクノロジーのおかげでとても便利に使える時代になりましたが、海外起業は為替レートが大きく関係します。
ここでは、為替レートを視野に入れた『世界共通の決済方法』について補足しますね。
クレジットカード決済システム Stripe
Stripeは複数通貨での決済が可能です。
顧客が支払う際の対応カードの幅も広く、各国クレジットカード、Apple PayやGoogle Payなどのスマート決済、ヨーロッパ圏域のデビットカードも含まれています。
無料でアカウント開設でき、前金やデポジット等もありません。
メールアドレス、事業所在地、氏名、送金先銀行口座(あなたの口座)の入力でかんたんに作れますが、本人確認資料など公式身分証明を求められることもあります。
月額使用料はなく、決済手数料がかかります。
決済1つ(1回)につき、3.4%前後の決済手数料が自動で引かれます。
手数料%はあなたのビジネス所在地・使用通貨によっても変わるので、詳しくは Stripe 公式サイトでご確認ください。
https://stripe.com/
また、Stripeをつかうことで、
- Invoiceの送信
- 商品リンク発行
- BUYボタン・QRコードの発行
- TVA(ヨーロッパのVAT制度)対応
- Tax管理
と、Stripeの中で管理できることも多いです。
ヨーロッパ起業は特に、EUVAT(ヨーロッパVAT制度)の適切な対応が事業者(あなた)に求められます。
手作業ではとても間に合わない&正確性が問われる部分でもありますから、システム上で自動計算・算出してもらえるのは個人事業主にとって助かる機能です。
ペイパル(Paypal)
ペイパルはオンライン上の銀行口座です。
https://www.paypal.com/
Stripe同様に、複数通貨での決済が可能。世界各国通貨に対応。メールアドレス1つでワンクリック決済ができ、テクノロジーに詳しくない方も比較的使いやすいのがペイパルかなと感じます。
・・が!
海外起業は事情が変わります。
日本国内で日本の方へサービス提供をし、ペイパルでお支払いいただく分には問題ないのです。Stripeと同じ役割を担ってくれますから。(手数料はStripeのほうが安い)
しかし、海外起業の場合、為替レートが大きく関わります。
ペイパルの為替レートは相当にひどいのです・・。
為替レートとペイパル決済手数料と、両者あわせると約10%近くになります。
ユーロは日本円より強く、ふつうにしていても日本円から大きく目減りしますので、不要な手数料はかけたくないですよね。
また、ペイパルの口座(アカウント)凍結も多数発生しています。
ペイパルの正式発表はされていませんが、私の知人・友人も多くの方が凍結事態を経験されています。
ビジネスしていない一般の海外在住者から、売り上げが立ちはじめた起業初期から、数百万円・数千万円がうごく売上金額から、さまざまなケースで凍結事件の報告を受けました。
きっと、売上金額・決済回数だけではない、別の事情(規約)があるのでしょうね。
私自身も、ペイパルはもうおすすめしていません。カード決済が目的であれば、Stripeを代替えで推薦します。
その他の決済方法・決済システム
個人的な考え方ですが、私はバックアップを複数もつことをおすすめしています。
ときに、何かの事情でこれまで使えていた決済が使えなくなることもあり得るのです。
お客様の事情かもしれなし、私たち事業者側の理由かもしれない。システム変容・仕様変更で一時的に使えないのかもしれない。
どんな状況が起こるかは未知ですが、想定しておくだけで不安は拭えるもの。(不安は「わからない」から感じるもので、知ってしまえば不安は避けられるのです)
利用者の多い決済システム2つ(Stripe・ペイパル)をご紹介しましたが、私は追加機能を持つようにもしています。
ネットストア、オンラインコースの決済機能を使う
物販、デジタル販売、ダウンロード商品、電子書籍、E-book、オンラインコース等、さまざまな商品形態を提供できる時代です。
Stripe・ペイパルは、いわゆる「口座」に近い概念です。
一方で、オンライン販売システムとは、ネット上で販売・商品提供する(専用)機能のこと。
世界的に使われ、利用者の多い販売システム(プラットフォーム)に、以下の3つが挙げられます。
どのシステムも月額料金制ではありますが、販売予定のある方は第三の決済機能として保険的な役割にされるのも1つの方法です。
受け取る(銀行口座へ入金・着金)
Stripe、ペイパル、ネットストア、オンラインコース等、どのサービスで売上を立てたとしても、最終的なお金の流れはあなたの銀行口座です。
売上金が口座に到着して、はじめてホッとする・・。そんな経験はありませんか?笑
私は着金ベースでお金の流れを見たり管理していますが、見るべき最重要ポイントは、売上を受け取る口座と売上明細の一致です。
この点を視野に入れて、口座を管理しましょう。
1つの口座で足りるのか、複数口座で管理するほうがわかりやすいのか、好みもあるとおもいます。
売上を受け取ってから考えても大丈夫です。
あせらず、まずはお金を受け取る(売上をつくる)ところからはじめましょう。
納税する(支払い)
フランスの場合、個人事業主専用の納税管理サイト(システム)があります。
その中で売上報告(確定申告)をし、納税額が算出され、銀行口座の登録をし、規定の日時に(納税額が)自動で引き落としされます。
特定の条件下・・だったのかもしれませんが、
場合によっては「銀行のデビットカード」で支払うこともできました。
納税時に気をつけたいのは、口座情報です。
個人事業主登録時に提出した銀行口座と「同じ口座」を設定されてください。自動引き落としにならず、支払いエラーになることも。
意図に反して「納税を無視した」ことになってしまうのです。
この点もあわせて、口座の数・運用を考えられると管理しやすいですね。
お金はビジネスの血液
とも言われますが、
売り上げたあとも、売り上げるときも、スムーズに流れてほしいですよね。
販売・購入(決済)・入金まで、一貫して流れを見るのがポイントです。
納税まで見れるといいのですが、はじめはそこまで神経質にならなくても大丈夫。
まず先に、売ってみる。お金をいただく。口座に入る。を体験し、流れをつかんでください。
やってみてはじめて、
今日ここで私がお伝えしたことが「体でわかる」とおもいます^^