ニッチを攻めるか、レッドオーシャンをいくか。
起業、フリーランス、事業、自分の(自分たちの)顧客戦略はとても大切です。
成長市場は価格競争が激しく・・
ニッチ市場すぎるとお客様が少なく、断念を余儀なくされることも。
この記事では、個人起業における顧客戦略の考え方をお伝えします。
あなたのビジネスにおいて、ニッチを攻めるか、成長市場(レッドオーシャン)を進むかが、はっきりすることでしょう。
Contents(目次)
ニッチ市場とレッドオーシャン(成長市場)の考え方
まず先に、ニッチ市場とレッドオーシャンについて補足しますね。
ニッチ市場とは、特定分野のすきま、人の少ないすきま市場のことをいいます。
レッドオーシャンとは、人も会社もあふれて一般的になった成長市場のことをいいます。
どちらに優劣があるわけでなく、どちらも尊く、すばらしい。
この前提で読み進めてください。
ニッチ市場、成長市場、どちらを取るかは・・好みの問題。とも言えます。
というのも、
ニッチ市場は濃いファンが多く、人口総量は少なくとも高単価で経営できる可能性があるからです。
一方の成長市場はすでに飽和状態。
大手企業も数々参入し、商品やバリエーションも多く、特定の分野で選ばれるというよりは(市場が飽和状態なので)価格競争に巻き込まれやすい点は挙げられます。
ニッチ市場はお得?
だったらニッチがお得なの??
と思いきや、
特定分野での実績・推薦・権威の少ない起業初期こそ、レッドオーシャンへ進む方が売上になりやすいです。
成長市場とは、人があふれる飽和状態。
供給過多ではありますが、裏返すとそれだけ「需要がある」ということです。
起業初期やスタートダッシュの時期に「勢いをつけられる」大きなメリットでもありますから、その点では成長市場へ進むのは理にかなっています。
関連記事にも書いています。
ニッチすぎると売上にならない
起業初期のご相談で比較的多いのが、商品やビジネス分野。
- 誰もやってないことをやろう!
- 世紀の大発明を見つけなきゃ!
と意気込むも、いざ調べてみるとその商品やサービスは既出だったり。
じゃあビジネスは諦めるの?
の答えは、NO。
このご時世、生まれていないアイデアなんて(ほぼ)ありません。
言葉を変えると、どんなアイデアも誰かがすでに考えついたことのあるものなのです。
誰かがすでに思いつき、試してみるも、ニッチすぎて対象者がいない・・・
対象者が少なすぎてビジネスにならなかった・・
そう断念したビジネスアイデアな可能性が高いのです。
時代背景も大きく影響しますね。
たとえばAIに関する商品サービスも、この数か月で大変革がありました。
高度AIに関する商品アイデアを、インターネットのなかった1960年代に構想していても、誰も理解を示せなかったでしょう。技術もなかったですしね。
過去に失敗したニッチアイデアも、時代を変えて、名称を変えて、大ブレイク!!なんてことは十分あります。
ただ、そこまで待つための資金体力と時間があれば・・ですよね。
個人起業で、あえてここに挑戦する必要は「今」ないかな。
ニッチすぎると危険!4つの「ない」
以上のことから、ニッチすぎるのも考えものなのです。
- お客様がいない
- 売上にならない
- ビジネスを続けられない
- 事業を残せない
で、余儀なく撤退・・・
なんてことにも。
これまで注いでてきた時間も労力もお金も、泡になって消えてしまう。
攻めるニッチと、見過ごすニッチ。しっかり見極めたいところです。
売上に変わりやすいレッドオーシャン(成長市場)
初心者でも、ビジネスの売上を立てやすいのは成長市場と言われるレッドオーシャン。
参入者が多いほど競争力も上がるのは確かです。
でもそこに需要はずっとあるのです。あるから人もお金も流れ込むのです。
たとえば、美容室。
2021年3月時点の統計で、日本全国に約28万店舗以上が存在していると発表されています。(※日本美容業組合連合会発表の「美容業界白書2021」による)
100年前、それ以前から、髪の毛を切るという行為は変わっていないし、人が社会生活を送り続ける以上、美容室という業態は残ることが想像できますよね。
でも、美容室は飽和状態なはず。
ここにヒントがあるのです。たしかに、飽和状態であることは否めないかもしれない。けれど、人が生きる以上必要になる業態であり、先述の「需要あるものを提供する」にも当てはまります。
飽和だから参入できない、ビジネスできないのではなく、
需要にマッチさせて提供する創意工夫が求められることに気づけるのです。
レッドオーシャン(成長市場)戦略3つのポイント
さてここで、
レッドオーシャンを選ぶときの「3つの戦略ポイント」もご紹介します。
この条件をものさしに、あなたのビジネスに当てはめてみてください。
あなたの提供している(やりたいと思ってる)事業・商品・サービスで・・
- 儲かってる人・会社がある
- 利用者の総数が一定を見込める(嵐のような移り変わりでない)
- 高単価な商品設計が可能である
ほかにも、
切り口を変えれば戦略も変わりますし、ポイント数も変わります。
あなたの起業段階、ビジネスステージによって目的も変われば選択基準も理由も変わります。
ここでのご紹介は、
起業初期に、売上やすい(スタートダッシュしやすい)条件のもと、3つのポイントを挙げました。
ニッチを攻めるか、成長市場で売上に変えるか。
あなたはどう動きますか?